理事長所信
公益社団法人勝山青年会議所
2025年度理事長予定者 大平 重寿
つなぐ
~行動と発信の循環~
はじめに
平素より地域の方々をはじめ先輩諸兄姉、関係するすべての方にご理解、ご協力をいただいていることに深く感謝いたします。
我々青年会議所は「修練・奉仕・友情」の三信条のもと、より良い地域や社会の創造を目指して、より良い友情を築き、明るい豊かな社会の実現に力を尽くしています。
私自身、より良い自分になりたい、より良い勝山にしたいという想いを胸に、これまで活動をしてまいりました。そして、その活動は自分だけに留まらず、地域や仲間に対してもより良い影響を与えることにつながっています。そこには、JAYCEEとして己を律し、修練を積み、多彩な運動を行い、それを広く発信し、周囲に伝播していくことで、より良い地域や社会を創造し、生涯変わることのないより良い友情を築くという素晴らしい好循環がありました。
創立以来このまちの発展のため、絶え間なくまちづくり運動を展開してきた勝山青年会議所の功績や情熱が、時を超えて現役メンバーへと受け継がれています。我々も力を合わせ、リーダーシップを発揮し、激動の時代の中で変化を恐れず、次世代へ「つなぐ」べく、未来への一歩を力強く踏み出していきましょう。
まちづくり
多様な考え方が尊重される現代社会において、地域の持続的な成長につながる好循環は、行政、各種団体、企業、市民が協力したまちづくりにこそあると考えます。そこに必要とされるのは、情報発信と交流、巻き込む力を持ったリーダーシップであり、それこそが明るい豊かな社会の実現を目指す我々が果たすべき重要な役割だと考えます。
まちづくりの未来の担い手は、青年会議所をはじめとする各種団体、行政機関、市民、さまざまな関係者など多岐にわたります。行政機関は都市計画や公共施設、交通網などの分野で、法的規制や政策策定を通じてまちづくりを推進する視点をもっています。同様に、企業は自社の事業展開を進める一方で、雇用の創出や地域経済の成長、社会貢献活動を通じてまちづくりに貢献しています。市民は、まちの課題やニーズを一番深く理解しており、その力がまちづくりにとって不可欠です。そうしたさまざまな関係者が、それぞれの特性や専門知識、視点などを結びつなぐことで、持続可能な発展への道が開かれます。
青年会議所はこれまでの実績を生かし、そうした協力の循環の中でなくてはならない「巻き込む力」というリーダーシップを発揮し、まちから期待され、応援されるまちづくり運動を展開していきます。
青少年育成
⻘少年のチャレンジ精神を育む事業を通して、人との活発なコミュニケーションを交わす機会を創出し、心のつながりを大切にできる青少年育成事業を実施いたします。
まちの宝である子どもたちの健全な成長は、まちの未来を豊かにすることにつながります。しかし、現在はデジタル社会の急速な進展で対人関係を築く機会が減少し、相⼿の気持ちや感情を汲み取り、共に歩むための感性や思考⼒などが低下するという人格形成の歪みが懸念されています。コミュニケーション能力の育成には、互いの性格や考え方を知り、自分を知ってもらうことで信頼関係を育んでいくという、家庭・学校・地域社会の中での教育が不可欠です。我々は地域社会の教育に携りながら、家庭や学校と連携しあうことで、相互補完と相乗効果が生まれるような事業構築を目指していきます。
人はチャレンジすることで精神的に大きな成⻑を遂げ、ポジティブな価値観を身につけることができます。我々青年会議所はさまざまな事業を提案し、発信することで、多くの挑戦から多くのチャンスを得られる機会を生み出し、明るい未来へと伸びてゆく青少年を育くんでいきます。
会員拡大
会員拡大を実現するために、長期的な視点と広い視点でのメリットをしっかり伝え、会員増につながるような情報発信を積極的に行います。会員拡大はJC運動をより大きなものにするとともに、会員にとっては多彩な人とのつながりの構築と新たな刺激を与えてくれるでしょう。また、会員拡大の活動そのものが、青年会議所を活性化させていく効果も期待できます。
会員拡大運動の停止は会員減少を誘発し、勝山青年会議所の消滅に続きます。それは地域のために志をもって活動する団体の消滅を意味するものであり、まちづくりの未来に暗い影を落とすことになるでしょう。青年会議所の存続、ひいては地域活性化の生命線の確保のために、他委員会や事務局と連携して、全メンバーで会員拡大を目指せる幅広い情報発信に、より一層力を入れていきます。
そのために、まず全メンバーが青年会議所の現状を真摯に見つめ、受け止め、人任せにするのではなく、一人ひとりが率先して会員拡大に取り組むことが重要です。そうして同志を増やし、一緒に活動をしていくことは、卒業後もつながり続ける他では得ることができない絆となり、地域により良い影響を与え続け、さらなる勝山市の発展に寄与していきます。
事務局
JC運動・活動は、すべて会議から始まり会議で終わります。だからこそ、情報共有や組織の方向性を確認する必要不可欠な機会として会議を捉え、メンバー一人ひとりの限られた時間を無駄にすることなく、計画的で質の高い会議を効果的に開き、素晴らしい運動につなげていきたいと考えます。
さらに、今後はもう一歩踏み込んで、その素晴らしい運動を多くの方に認知・共感していただけるよう、SNS等を活用した様々な情報発信を積極的に行い、まちや市民からの認知度を上げ、活動に対する共感を生み出さなくてはいけません。我々青年会議所は常にまちを想い、運動を起こしている組織であるという誇りと自信があります。そのことを的確かつインパクトのある広報活動で発信することは、必ずや勝山青年会議所の認知度およびイメージを向上し、メンバーの拡大や外部からの支援につながっていくと確信しています。
おわりに
「このまちを良くしたい」という共通の想いのもと、我々勝山青年会議所が地域の若きリーダーとしてまちの素晴らしい未来のために何をしたら良いかをしっかりと考え抜いた上で、準備し、行動を起こし、継続して活動し、情報を適宜発信することは、「このまちが好き」、「このまちに関わりたい」と思う若者を増やすことにつながっていきます。
・青年としての英知と勇気と情熱を結集させた我々の活動への理解を広げること。
・まちの若きリーダーとして模範となるべく活動すること。
・慢心することなく謙虚な姿勢で活動を継続すること。
・そのすべてを広く知ってもらうこと。
この一連を循環して行うことが、今という時代にはとても大切です。
明るい笑顔があり、かけがえのない絆が生まれる大きな循環の中で、多岐にわたる活動はもちろんのこと、その情報発信にも力をいれることで、より理解を広く、深めていきます。その先には、必ずや我々の想いに共感してくれた若者が、このまちのために何か挑戦したいと行動を起こせる機会につながっていることを、心から信じています。
●基本方針
1.人と人をつなぐ、まちから期待、応援されるまちづくり運動
2.機会を創出し、明るい未来へとつなぐ青少年育成運動
3.次世代へとつなぐための会員拡大運動
4.計画的で質の高い会議運営と地域とつながる情報発信
●運営方針
1.一人ひとりが当事者意識を持ち、自信とやりがいを持って活動
2.JAYCEEとしての自覚を持った活動
3.時代に沿った組織運営
●各委員会事業計画
まちづくり委員会
・勝山左義長まつりへの参画
・行政、他団体と連携したまちづくり
・例会の開催(2月 5月 9月)
青少年育成委員会
・⻘少年のチャレンジ精神を育む事業
・人との活発なコミュニケーションを交わす機会を創出
・例会の開催(3月 6月 10月)
会員拡大委員会
・1人ひとりが率先した会員拡大活動
・新入会員オリエンテーションの開催
・例会の開催(4月 7月 11月)
事務局
・理事会、総会など会議の円滑な準備と運営
・ホームページの管理運営、情報の発信
・災害ネットワーク担当
・日本、地区、ブロックの対応
・若いわれらの発行
・例会の開催(1月 8月 12月)