理事長所信

理事長所信

公益社団法人 勝山青年会議所

2023年度理事長予定者 鵜山 秀幸

愉快活発

~心から発信できるまちと組織を目指して~

はじめに

近年、社会経済は国や地域を超えて世界規模で結びつき、ウイルスによるパンデミックや戦争は、大きな社会変化を与えています。日本国内でも経済悪化が所得低下や雇用の減少を引き起こし、安定や平穏ではなく、常に変化する事が当たり前の時代になりました。日本の将来予想では、2030年にはAIの進展等により、製造業の就業者が160万人減少する一方で、サービス業の就業者が158万人増加すると見込まれています。県内では北陸新幹線敦賀開業や中部縦貫自動車道開通、市内ではパークPFI事業による新規ホテル開業や県立大学新学部設立といった地域の発展が期待できます。未来の変化を見据え、製造業で栄えたまちを今後さらに発展させるために、受動的な生産だけではなく、暮らす人々が能動的に活動することが必要です。それと同様に青年会議所の使命は、(青年が積極的な変革を創造し開拓するために、能動的に活動できる機会を提供する。)とあります。この使命を果たすには、まずメンバー自身が主体性を持ち、地域の可能性の発掘や課題解決に取り組んでいくことが重要です。現在の勝山青年会議所は在籍年数が短いメンバーが多く、受動的な一面があります。しかし、なぜJCが必要なのかを自ら導き出せる経験者はいます。これまで培われてきたJCの存在意義とこれからの新たな価値観を大切に、一人ひとりが活発に発信できる組織になり、いろんな場面でリーダーになれる人財を育成することでまちに善い影響を与えていきます。

感謝とこれからの組織(55周年実行委員会)

本年度、勝山青年会議所は創立55周年を迎えることができました。1968年に設立されて以来、沢山の先輩諸兄姉が明るい豊かな社会の実現に向けてご尽力されてきました。勝山が賑わい、現役メンバーも成長の機会を得ることができている事は、これまで運動を起こしてきた方たちのおかげだと考え、関わったすべての人に感謝を申し上げます。そして、私たちも先輩方のように明るい未来に向けて運動を起こしていきます。

現在の勝山青年会議所は会員数こそ増えてきてはいますが、積極的な参加者は約半数です。この55周年を皮切りに会全体が一丸となって60周年に向けた想いを発信するにあたり、私はコミュニケーションを重視した会員主体の組織づくりを行います。会って話すという単純なことではなく、相手の立場に立って言葉を選び、行動する事を意識します。会員一人ひとりが相手をおもいやり、55周年記念式典・祝賀会の主催を経験することでお互いに共感が生まれ、率先して行動する人財がさらに増えると考えております。また、LOMとしての中期ビジョンを策定する事で、今後の目的が明確になり、対外に向けた発信に強みを持たせます。私自身、勝山青年会議所が60周年を迎える時には会員ではありません。現在の入会3年未満のメンバーが主体となります。このメンバーが良い未来を思い描けるように組織の環境を整えていきます。記念事業ではさらに成長した組織として、自分たちの愉快活発な姿を発信していきましょう。

発信するための志(まちづくり委員会)

青年会議所の使命は青年が積極的な変革を創造し開拓するために、能動的に活動できる機会を提供することです。対外に向けて多角的な視点での気づきの場を提供して、関わった人の主体性を育みます。行政や有識者に頼まれて行動するのではなく、「市民自らが想いを発信する。自発的に事業を起こす。」これが持続可能な地域だと私は考えます。

令和4年6月に、今後10年間にわたる勝山市の都市計画の方向性を示す「改定」勝山市都市計画マスタープランが策定されました。その中の主要課題に、行政主導のまちづくりだけではなく、地域コミュニティの活用や民間ノウハウの導入等、市民・事業者と行政による協働が必要とあります。これこそが前文にあげた持続可能な地域に向けた一つの課題であると捉え、市民が率先してアイデアを持ち寄り、行政と協働してまちを盛り上げるための場づくりを行います。そのためにまず、私たちは勝山を盛り上げる事ができるという強い想いを持って行動します。本年度は地区フォーラムの主管LOMという大役を承り、勝山を全国に発信する大きなチャンスです。勝山市内ではキッチンカーを導入した事業や、市民自らが企画立案した事業が増えています。この機会を活用して、市民の能動的活動をさらに拡げるために多くの協働を生み出していきましょう。

与える事ができる喜び(会員拡大委員会)

今年度は19名でスタートします。会員が10名を切っていた時期と比べると増えたように感じますが実働は約半数であり、今のままでは持続可能だとは言えません。新入会員にJCの魅力や仕組みを伝えられるメンバーが少なく、会員数は増えても参加率が少ないのが現状であり、会員一人ひとりがJCの魅力を認識して活用していく必要があります。魅力の一つはネットワークの構築です。JCを一つのコミュニティとして活用することで多くの出会いから学びや気づきを得られます。JCに使われるのではなく、JCの活用法を創っていきましょう。そして、それを新入会員や候補者に伝えていきましょう。

入会してから私は人からもらう喜びよりも、自分自身が人に与える事ができる喜びのほうが大きいと考えられるようになりました。学びは人のために使う物として他者に伝える事を前提に置いて自分自身に落とし込む事を心がけます。会員拡大の機会は自己成長の一助として活用します。候補者に想いを伝える。それは自分自身が社会の一員として大きな一歩を踏み出していることに繋がっているのではないでしょうか。想いの実現は人が多いほど効果が大きいはずです。自分自身に想いを根付かし、多くの共感を生み出していきましょう。

明るい組織運営(事務局)

組織を運営するにあたり、私は3つの和を掲げます。一つ目はJCIの和です。本年度の勝山青年会議所は創立55周年記念式典祝賀会、地区フォーラムの設営、記念事業を予定しています。この機会を活用し、日本・地区・ブロック・他LOMとの連絡調整を密に行うことで繋がりをより強いものにします。日本の委員長と地区の委員長を同時期に排出することは出向するメンバーにとっても、LOMのメンバーにとっても必ず大きな経験になります。自らが率先して多くの情報を得て活用することで、ネットワークや組織内部の知識が高まり、余裕を持った運営に繋がります。

二つ目はLOM内の和です。人の生産性を下げてしまう「良くない会議」とは以降五つの事柄が無い会議だという話題がありました。目的が無い、事前情報が無い、当事者意識が無い、意見が無い、アクションが決まらない。逆にこの五つがあれば「良い会議」だと言えます。何のための会議なのか考え、当事者意識をもって良い未来に向かって意思決定をしていきましょう。組織として運動を展開していくうえで運営側は会の土台だと考え、会員が和やかに運動を展開できるよう下支えしていきます。

そして、三つ目は外部との和です。外部からの関心を高めるために情報発信は必須です。効果的な発信をするためには、日頃から他者の関心に関心を持つことが必要だと考えます。一人ひとりのことを考え、必要とされる情報を提供し、他団体や市民との和を確立していきましょう。

おわりに

主体性を持ってJC活動をするには、仲間と共に楽しむ事が重要であると考えます。私は過去にスキー場パトロール隊で働いた経験があります。そこでは、お客様に安全に滑走して頂くための試行錯誤が繰り返されていました。課題解決に向けてどうすれば良くなるかという建設的な意見が飛び交い、新たなアイデアから課題が改善されていく時間を体験させて頂き、この時間こそが私にとって仲間と共に楽しむ事の根源になりました。JC活動の中でも同じことができると考えております。活動する中で仲間との友情やまちへの愛情が芽生え、心からこのまちが好きだと発信できるようになるのだと考えております。私自身、入会当初は何も感じずに活動していましたが、役職を受けて少しずつまちや組織のことを知り、行動することで愛着が湧いてきました。私は、JAYCEEとして青年会議所やまちの魅力を発信するうえで、心から好きだと言えるまちと組織を目指して愉快活発に運動を展開してまいります。青年会議所で得られる学びは必ず自己成長に繋がります。単年度制という仕組みの中にあると私は考えています。一年間で計画・実行・検証を行い、それを次年度へ引き継いでいく仕組みの中で、一人ひとりが経験したことを他者に伝えられるようになることが大きな成長です。しかしこの経験は行動しなければ得られません。調べて考える・有識者に聞く、そして他者に伝える経験ができる機会はたくさんあります。この機会を自らつかみ取って成長に繋げていきましょう。一人ひとりの成長が人の和を生み出し、持続可能な社会の実現に繋がっていると信じ、これからを考えて行動し続けます。

基本方針

・他者を思いやり、未来に残す運動

・能動的な人財を育む運動

・人に伝える事を意識して学び、自他共に成長に繋げる

運営方針

・時間を大切にし、おもてなしを意識した運営

・勝山JCストーリーの発信

各委員会事業計画

55周年実行委員会(5月 周年式典祝賀会 8月 対内例会 10月 記念事業)

まちづくり委員会(2月 対内例会 7月 地区フォーラム 9月 対内例会)

会員拡大委員会(4月 対内例会 6月 対内例会 11月 新オリ 慰労会)

事務局 (1月 総会 3月 公式訪問  12月 総会)

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